レズビアンコラム

レズビアン|フェムやボイ、中性って?気になる用語を解説

レズビアン女性にはボイやフェムと呼ばれる人たちがいるけど、どういう人なんだろう?

セクマイだと自覚したての時は、そんな疑問をもったことがある人も少なくないでしょう。

セクマイ女性には、ボイやフェムなど「容姿」の分類属性があります。

レズビアンは大抵がボーイッシュなのでは?

と思われがちですが、実は大違い。

実際はフェミニンな女性の方が人口としては多かったりします。

ゆう部長

「容姿別」のオフ会やイベントもあるので、こういった用語は必ず押さえておきたいもの

そこで今回は、セクシャルマイノリティの中でもレズビアンに最も使われる用語でもある

『フェム』『ボイ』『中性』とは一体何なのか?解説していきたいと思います。

今までなんとなくしか分からなかったという方は、

この機会に用語の意味などを理解して、自分はどれに当てはまるのか、ぜひ見直してみてくださいね。

レズビアンのセクシャルは大きく分けて3つ

まず、レズビアンのセクシャルは大きく分けると『フェム』『ボイ』『中性』の3つに分けることができます。

レズビアンのイベントに行ったり、レズビアンバーに行くと、あの人はフェム、この人はボイ、と何気なく話している人が多いかと思います。

またオフ会でもフェム・中性限定といった企画もよく見かけますが、この『フェム』『ボイ』『中性』ってなんだろう?見た目のことかな?

とふんわりと理解している方も多いでしょう。

この3つは自身の性表現の表し方に用いられている用語ですので、それぞれの用語を詳しく解説していきたいと思います。

1.フェム

「フェム」は女性らしい雰囲気のあるフェミニンな女性のことを指します。

しっかりとメイクをしていたり、女性らしい装いをしたりする方を『フェム』と呼んでいます。

メイクはするけど、髪が短いから私はフェムじゃないのかな・・・?

とフェムの線引きに悩まれる人もいますが、

女性らしいファッションやメイクを楽しんでいる人であればフェムと呼んで差し支えないでしょう。

ゆう部長

ズボンを履いていたりショートだったりするからといって、フェムではないという訳ではありません

実際にフェムの方は、外に出る時にノーメイクであることに抵抗感を持つ人が多いです。

また、フェムの場合は「ボイ」と違いフェミニンな格好しているためか、ノンケに間違われることが圧倒的に多いですよ。

2.ボイ

ボイとは、ボーイッシュな雰囲気のある方のことを指します。

見た目だったりスタイルが男性的だったりする女性のことを「ボイ」と呼んでいます。

男性らしさのある見た目やスタイルがある女性とはいっても、

トランスジェンダー(FTMなど)の方のように性転換したい、とまでは考えていないところが特徴

ゆう部長

あくまでも性自認は女性です!

そのため、男性らしい見た目であるために、

女子トイレに入るとチラチラと見られたり、ここは女子トイレですよ、と注意を受けたことがあったり

なんていう『ボイ』の方も少なくありません。

そんな『ボイ』の方は、『フェム』に比べるとメイクが比較的薄く、髪の毛は短めの方が多いです。

もしくは、メイクをしないという方も割といます。

また服装は男性らしさということで、メンズライクな服だったり、メンズの服を着用している方をよく見かけます。

ただ買い物をする際には、ネットショッピングで買い物をするという方もいれば、

実際に店舗に行って買い物をするという方など、人それぞれ分かれています。

3.中性

そして三つ目の『中性』ですが、ボイとフェムの中間を指します。

中間とはいっても、この『中性』はこういうもの、という定義がありません。

強いていうのであれば、

  • 綺麗目なボーイッシュの女性
  • 中性的なフェミニンな女性

などが挙げられます。

中性は、容姿に対して「○○寄り」という表現をよくします。

具体的には「フェム寄り中性」「ボイ寄り中性」などです。

ゆう部長

ボイ寄り中性はタイプじゃないけど、フェム寄り中性はドンピシャでタイプ!って人もいます

中性ではメイクなどもがっつりする、というよりは最低限メイクをしている方が多い印象があります。

服装はユニセックスなものが好まれており、女性らしさ・男性らしさを兼ね備えた服装を着用されていて

髪の毛の長さなどは、個人によって変わるのですが割とショートの人が多いように感じます。

容姿は個人の感覚によって変わってくる

ここまで3つの用語を紹介してきましたが、見た目には人それぞれの感覚が影響を及ぼします。

メイクをしているしていない、髪の毛が長い短いは関係がないので、実質はその人が自分のことを『フェム』と考えているのか、

『ボイ』と考えているのか、『中性』と考えているのかで、選ぶ服装も変わってきます。

もちろん自分が思っている感覚と他の人が自分に対して抱く感覚が変わってくるので、

自分では『フェム』だと思っていても、相手からは『中性』だと思った、なんて言われることもあるのです。

容姿を分けることのメリット

それぞれ容姿をカテゴライズできるとはいっても、

分けられることでどんなメリットがあるのだろう?と思う方もいるでしょう。

実際、2つの大きなメリットを享受することができるようになります、以下で詳しく解説していきたいと思います。

理解者や同志を探すことができる

まずボイやフェムなど同じ容姿の仲間や理解者を探すことができるという点です。

それぞれ自分の思う髪型やメイク、服装など思い思いのスタイルに身を包んでいるので、

自分の好きな服装の同志と出会いやすくなります。

ゆう部長

ボイなら例えばどこのメンズ服を買っているか?なんて話もできますよね

なかなか周囲では男性らしい服装が好きな人と出会えない、という方ももしかしたらいるかもしれません。

ファッションやメイクなど、その人のアイデンティティにもなるものを理解してくれる人と出会うことができると、

その後の人生も次第に豊かになってきます。

自分は男性らしさがある女性になりたいけれど、性転換はしたくない、けれどなかなか同志が身近にいない、という方も多いと思います。

そういった際に、容姿が分かれていると今後も長く付き合えるような仲間を見つけやすくなるでしょう。

好みの相手を探しやすい

最近のオフ会ではフェム・ボイ・中性など、それぞれ容姿を限定したオフ会が開催されています。

この3つにカテゴライズすることで、参加することができるオフ会の種類が増え、新たな出会いのチャンスが増えていきます。

ゆう部長

フェムの人と出会いたいフェム女性など、ニーズは様々!

オフ会以外にも女性限定イベントなどでも、

名札に自分は『フェム』『ボイ』『中性』と記載するものもあるので、

そこでもまた新たな出会いのチャンスができ、自分の好みの相手を探しやすいという利点にも繋がります。

また相手には多少でもメイクをしていて欲しい、などのポイントをクリアできる人をと考える方も多く、

どうしても恋愛には見た目も重視されますよね。

自分自身のスタンスを表現しやすい用語であると同時に、相手からも自分がどんなスタンスの人間なのか、

理解してもらうことができるなど、容姿をカテゴライズすることで、様々なプラス要素が出てくるのです。

まとめ

さて今回は、フェム・ボイなどのセクマイ用語について解説してきました。

自分自身のスタンスを表現する用語として用いられていて、

自分自身がセクシャルマイノリティ界隈で生きやすくするためにも使うことが多い用語です。

この3つのどれにカテゴライズされるのかによっても、新たにできる知り合いなども変わってきます。

オフ会に参加できる種類も増えていったり、好きな趣味や話題を共有できる友達が増えたりと、

今までの知り合いとはまた違った知り合いが増えていきます。

今まであまり考えたことがなかった方はぜひ、

改めて自分自身がどんなスタンスなのか、もう一度自分と向き合って考えてみてもいいかもしれません。

また、容姿以外にもセクシャリティ用語もレズビアン界隈ではよく利用されますので、ぜひ以下の記事も読んでみてくださいね。

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